2022/06/15 12:33


この度は少し長い間、お休みを頂き申し訳ありませんでした。

6月6日、83歳で母が永眠しました。
母の葬儀に際しまして、皆さまには大変お世話になりました。
おかげさまで、滞りなく葬儀・告別式を無事に終えることができました。
改めて心よりお礼申し上げます。

病気らしい病気をしたことが無い母が具合悪いと言い、救急車を呼びました
が、サイレンの音が聞こえる中、心停止。
兄が心肺蘇生するも、鼓動は戻らず…実質わずか10分ほどでこの世を去って
しまいました。

前日まで店頭に立ち、仕事していた母です。
本当にあっけない別れとなりました。

ぎっくり腰が悪化して寝ていた私は兄妹の連絡で慌てて病院に駆け付けました
が、すでに死亡が確認された後でした。
6月は不本意ながら仕事が入ってない日が多かったので、母をどこかに連れて
行ってあげよう…なんて思っていたところでした。
腰が痛くて立てないから、明日ね…
でも、明日はありませんでした。

2年半前に父が亡くなり、すぐにコロナの流行。
私も長引くコロナの影響で、新しく配信の仕事を勉強しなくてはならなかった
り、金策だったり思うようにライブも入らない中、かなり心身共に疲弊してい
ました。

高齢の母をコロナに感染させるわけにいかないので、仕事で人に会った時は数
日間様子を見てから母と接触するようにしていました。
父が亡くなり寂しがっていた母にとって更に、寂しさを募らせる状況だったと
思います。

仕事が入らないとマズイし、仕事が入ると母に会えないし…葛藤する日々。

「こんなに寂しいなら、早く死にたい」
「今日は仕事入ったの?」
「地下で音がすると寂しくないんだ…」
と1日に何度も電話で同じことを話す母。追い込まれる私。
私も毎日地下で音を鳴らしてあげたいよ…

人は寂しいと死んじゃうんだ…
大好きだった父の元へ行けて、母は喜んでいるんだろうな…。

この24年、studio RESTを通して経済的に両親の生活を支えて来れたのは唯
一の親孝行だったと思います。
父が亡くなり、年金も半分になり…
私にとって、コロナ禍の戦いはstudio RESTを守る=母の生活を守る
studio RESTを絶対にやめられない理由の中の大きな要因だったし、コロナ禍
を乗り切るための活力でした。

あとはおかずを作って届けるくらいだったかな。
10年近く、ずっと反対されていたライブハウスの仕事もようやく認めてもら
えるようになって…それは良かったかな。
私が良い人と結婚したと喜んでくれていたし…
とても母に優しく接してくれました。



父が亡くなり…母が亡くなり…
そして、私の中のstudio REST 第一章が終わった気がしました。

少し長いお休みを頂く中ずっと考えていますが、 studio REST の第ニ章をど
うやっていくのか、まだ答えは出ない状況です。


感染対策もやっている、新しい映像というジャンルも取り入れた、バンドも少
しずつ動き出した。
「実家だから家賃かからないんだからいいじゃん。」なんて言われる事もあり
ますが、そんな事は全くありません。働く事を最初に私に学ばせたのは両親な
のですから。
今後も今まで同様に家賃や維持費はかかりますが、物価が上がり維持するのに
更に厳しい状況です。

キャパ的に小さいから、利用するのが不安なんでしょうか?

思いつく限りの感染対策(大型空気清浄機導入、手指の消毒と同時検温機の導
入、紫外線照射装置利用でのマイクの消毒、トイレの出入口の消毒液設置、タ
ッチレスの蛇口、床のアルコール洗浄、不織布マスクの設置)

あと、どうしたら…何をしたら…
もしかしたら、もうバンドマンにとっては無くても良い場所になったのか…

そんな事を毎日悩んでいます。

答えが出るまでは今の自分が未来を作ると信じて、頂いてる仕事を一生懸命
やります。
この3年、色々な事が変化しました。
ライブハウスの在り方も変化する時期かもしれません。
何か良いアイデアがあったり、一緒に出来る事や、やってみたい事があれば
是非相談して下さいね。
軽食付のハコ打ちも対応出来るようになりました。

2年間開催出来なかった周年イベントも今年は開催したいと思っています。
この3年、色々な形で支えて頂いたバンドマンの皆さまを中心にお声がけさ
せて頂きたいと思います。
その際は是非ご参加頂けると嬉しいです。

音楽を通じて世代を超えてみんなで楽しめる場所、高め会える仲間との出会
い…そんな場所を守りたい。

これからも、どうぞよろしくお願い致します。



※ 今後、ライブの内容や状況によって、人数制限を緩和させて頂こうと思い
ます。





2022年6月

studio REST 
サイカワナオミ